真の防犯対策
また子どもが殺された。
どんなに怖かったでしょう。
首を絞められているときどんなに苦しかったでしょう。
意識が薄れていくとき何を思ったのでしょう。
もっともっと生きたかったでしょうね。
したいことがいっぱいあったでしょうね。
お母さんはきっと自分を責めてしまうでしょう。
悪いのは犯人なのに。
警察はお母さんを疑うかもしれません。
ただでさえ自分を保っているのがやっとの状態なのに…
公園で遊んでいるときに、下校中に、自宅に帰ってきたときに。
小さい子どもがいる私達は不安がさらに広がります。
保護者が常に子どものそばにいることは不可能です。
でも、登下校の見守りや防犯パトロールをしても、犯罪者は一瞬のすきを狙ってくる。
防犯カメラやGPSなどは、犯人の逮捕には役立っても、子どもを守れません。
防犯ブザーもホイッスルもいざというときに手元になければ使えない。
電池が切れていれば使えない。相手にとりあげられたら使えない。
いつでもどこでもどんな状況でも使えるのが自分の声。
大きな声を出す訓練を一度でもしておけばいざというときに大声を出せるようになる。
子どもたちの体と心の内に「安心」「自信」「自由」が育っていれば
子どもは無力という考えを捨てよう。
もっと子どもの話に耳を傾け、その力を信頼しよう。
「あらゆる危機管理の基礎はコミュニケーションです。
防犯カメラなど外のものに頼れば頼るほど、人はコミュニケーションしなくなります。
大人たちは説教や指導をするより、もっと子どもの気持ちに耳を傾けてください。
こわかったこと、くやしかったこと、うれしかったこと、つらかったこと。
子ども達が感じていること、考えていることをしっかりと傾聴することは、実は子どもたちを犯罪から守る効果的な方法です。
不安があおられまん延する時代には、不安の持つ危険性をしっかり心にとめて、一人ひとりの内の安心を大切に育てて、その力をていねいにつなげていきましょう。
不安は伝染しやすいけれど、小さな勇気もまた伝染するのですから。」
平成18年8月 広報やわた 第517号 「子どもの話に耳を傾けよう」より
保護者や先生、子どもの見守り隊の皆さんは、森田ゆりさんの『子どもが出会う犯罪と暴力』 をお読みになってください。
そして、学校や幼稚園にCAPプログラム を取り入れてください。
まず大人が講習を受け、そのあと子どもが講習を受けます。
まず生きる力を育てることで、子どもの力を引き出します。その上で特別な叫び声や護身術を学びます。
ただこれで完全に子どもを犯罪から守れるわけではありません。
社会全体が変わらなければ、犯罪者は次々と生まれます。
平和は互助の精神からしか生まれない。
すべての人が思いやり合い助け合う世の中にならなければ犯罪は―こんなに悲しく苦しい出来事がなくならないのです。
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